先日PNGに来てから初出張にいってきました
向かった先は「Simbai(シンバイ)村」というところ
9月の独立記念日週間に合わせてCulture Showを行うということで
州政府の役人と同行して取材を行ってきました
当然PNGの文化の象徴でもあるSingSing(シンシン)※を取材しにいったのですが
その村ではここへ来て初めてありのままの姿のシンシンを見ることができました
※シンシン・・・伝統的舞踊・歌・演劇の総称。各部族によって様々な種類がある。
最近ではめっきりShowの一つとして観光客に披露されるようになったシンシンですが
この村では元来この地伝わる儀式を見学することができました
そもそも到着した際に宿泊先であったゲストハウスのオーナーから
「わたしたちのシンシンは一つの文化であり、そのままの姿を見学して頂きます。
ですから何時に始まる、というような正確なご案内はできません。
村人たちが必要と感じた時間にそれとなく始まります。
わたしたちの村では夜通しシンシンが行われますのでみなさんも好きな時間にご見学下さい。」
というご案内がありました
緩やかな時間の中、風を感じながらくつろいでいると
おもむろに山の上の方から太鼓を打ち鳴らす音が聞こえ始めたので
わたしたちも山の上の方へ上がっていきました
すると伝統的衣装で着飾った村人たちが次から次へと山の上の方から駆け下りてきました
独特のリズムとそれに合わせて歌われる歌
おじいちゃんおばあちゃんから子供たちまで
村に住むあらゆる人たちがこの儀式に参加しているようでした
この時期にはInitiation(成人の儀式)という儀式が執り行われ
3日間という時間をかけて儀式が行われました
1 Pig Killing(儀式に捧げられる豚を殺す儀式)
2 SingSing (Initiationを受けることを祝う踊り)
3 Initiation(選ばれた男子が成人男性として認められる儀式)
4 SingSing (Initiationが無事終了したことを祝う踊り)
5 Initiation(立派に儀式を終えた男子たちを迎える儀式)
6 Bride Price(成人することができた男子を持つ家族が感謝の証として妻の家族に捧げ物を贈る)
7 SingSing (全ての儀式が無事終えたことを祝う踊り)
という一連の儀式が行われました
中でもこの村のSingSingは夜通し行われ
炊かれた火があちこちにゆらめく中朝日が昇り次の儀式が行われるまで続いていました
月夜に照らされるSingSing
朝日に映えるSingSing
普段とは違い、時間の制約を受けないありのままのこの国の文化を体験することができました
観光客が増え有名になることはいいことかもしれないけど
正直な気持ち、それによって失われるものもたくさんあるのも事実
このようなすばらしい独自の文化を紹介していきたいと願うとともに
ずっとこのまま続いていって欲しいという気持ちもあり
なんだか複雑でした
バランスを上手にとり
ぜひこのままの素晴らしい文化を維持していって欲しいと思います
まだまだ手付かずの文化がたくさん眠っているこのPNGという国
これから上手に発展していけばいいなぁと切に願います

(写真) 月夜に照らされる幻想的なSingSingの様子
最新コメント