何故この仕事?
2007年02月11日 22:01
こういうものを付けたい!欲しい!
というきっかけでジュエリーを学びたい。という方。
こういうのを作りたい!こんなのがあったら面白いんじゃない?
というきっかけでジュエリーを学びたい。という方。
ものづくりをしていて思うのは、作家には上記二つのタイプにわかれるんじゃないかなぁと思います。(別に分ける必要性もないんですけど。)
私は後者の方ですが、どうも前者の方が多いようです(あくまで私の周りですが)。
ですので、私は自分の商品はほとんど身に付けません。
アクセサリーを作っていると言うと、よく「今付けているリング(あるいはネックレスとか)作ったの?」と聞かれます。
この場合、というか大半の方は「アクセサリーを作っている人は自分が付けたいから作っている」もしくは「自分の好きなものを作って、それを身に付けるのは当然だろう」と思われているようです。
私は装飾品が好きなので、いつも必ず何かしら付けているのですが、「いや、自分で作ったのはほとんど付けないんだよ」というと不思議な顔をされます。
そういう時は「付けたいものと作りたいものが違うんだよ」と言います。納得したような、してないような顔をして「今度見せてね」と大体の場合言われるのがパターンとなっています。
別に自分の作品が嫌いとか自信が無いとかではないのですが(だとしたら作り手として大変失礼なことですし)。
私はいつも、こんなのが作りたい!と思ってデザイン画を描きだします。そしてそれが出来上がるまでの一連の作業はとても楽しいです。
もちろん、こういうのが欲しい!と思って作ったものも沢山ありますし、自分の作品は自分にしか作れない・デザインできないものと考えています。
でも、作品が一個出来上がると、それは「私のもの」では無く、この作品を気に入ってくれる「誰か(お客様)のもの」になる気がするのです。
作っている時は「私のもの」なのですが、完成した途端、赤の他人の如く、よそよそしく感じられるのです。
私の付けているものは大体が友人が作ったもの、買ったもので、それは自分では絶対にできないデザインのものに限られます。
自分の中で事足りることでは無く、自分には無いものを補充しようとしているのかもしれません。
そして逆に考えれば、自分の中にあるものを世の中に出したい、他の人の中の足りないものを自分の作品によって補充して欲しいということとも云えると思います。
私の場合それがアクセサリーという形を取り、その考え方は世に出ている全ての商品、もしくはサービスという言葉にも共通するのかもしれません。
飛躍しすぎました。
この職業に就きたかったのは、単純に、アクセサリーが好き、考える・つくるという作業が好きということで充分な説明だと思います。
あとは自分の中で整理すれば良いだけで、その都度意義や使命など考えていては作品を作る時間が無くなってしまいますし…。


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