絵馬
2007年10月14日 20:07

「絵馬という呼称をそのまま解釈すると、絵に描いた馬ということになる。確かに馬を描いたものが多い。しかし、馬以外の実に多様な図柄が描かれたものも数多いのである。にもかかわらず、それらもみな絵馬と呼ばれるのはなぜだろうか。そのことは次のように解説されるのが一般的である。日本では古くから、馬はカミの乗り物として神聖視されており、神事や祭礼、祈願に際して馬を奉納する習俗が、祟神天皇の時代からあった。奉納された馬は神馬となり、神社の神馬舎で飼育された。現在でも伊勢神宮など各地の神社でみられることである。しかし、生き馬を奉納することはだれにでも出来ることではない。そこで、生き馬の代用として木彫りや鋳像の造り馬を奉納することも行われるようになった。しかし、それもまた結構大変なことで、やがて板を馬形に切り抜いた板立馬が、次いで板や紙に描いた馬を奉納するようになった。その風習は奈良時代に始まったが、平安時代に仏教が広まると観音菩薩も馬に乗って現れると信じられ、神だけでなく仏にも奉納するようになった。そして、室町時代の中頃になると、馬以外のさまざまな祈願の内容を描いた絵馬が奉納されるようになった。というものである。」
「願い・奉納物」ワールドフォトプレスP08抜粋


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