言葉たち
2009年01月27日 9:24

「生きている歓び」とか「生きている苦しみ」という言い方があるけれど、「生きることが歓び」なのだ。世界にあるものを「善意」という尺度で計ることは「人間的」な発想だという考え方があって、軽々しくなんでも「善悪」で分けてしまうことは相当うさん臭くて、この世界にあるものやこの世界で起きることを、「世界」の側を主体に置くかぎり簡単にいいとも悪いともうれしいとも苦しいとも言えないと思うけれど、そうではなくて、「生命」を主体に置いて考えるなら計ることは可能で、「生命」にとっては「生きる」ことはそのまま「歓び」であり「善」なのだ。
保坂和志
テーブルの上が果てしない荒野のように思われ、その向こうに座っている家族がひどく遠くに感じられることがある。紅茶の湯気。
孤独は、どんな「幸福な家庭」のなかにもすきま風のように吹きこむ。
そんなとき、口ずさむやさしい言葉の一節。
他人もみな自分と同じなのだということを知るために。
寺山修司
しばしば勇気の試練は死ぬことではなく、生きることだ。
アルフィエリ
絶対に充たし得ない3つの欲求。
もっと多くを欲しがる金持ちの欲求。何か別のものを求める病人の欲求。ここでなければどこでもと言う旅人の欲求。
要するに、今ここにいるってことに苛立って仕方ないよと。でもこの三つから自由な人なんてどれだけいるか。
柴田元幸


コメント
■この記事へのコメント
こんな風に行きたい。
こんな人になりたい。
こんな気持ちになりたい。
そんなことばかりを思うこのごろです。
Posted by 間島の仕事。 | 2009年03月07日 17:29