「おくりびと」
2009年05月15日 11:06
こんにちは。
今更ながら「おくりびと」を見ました。
本木雅弘さんが原作者に映画化交渉までして実現した企画だそうで、
言葉は少ない中で人の気持ちの温かさを描く一方で
きちんとエスプリのある、
滝田監督の圧倒的な力を感じる作品でした。
本木さんも素晴らしかったですね。
アカデミー賞に輝いた所以は、日本独自の題材もそうでしょうが
あからさまでない、いい具合の笑いのセンス、小山薫堂さんの脚本の
力も大きかったのではと思います。
小山さんはちなみに、テレビの人ですよ。
さて、おくりびとで思い出すのは、ある制作会社の
偉い人から聞いた話です。
この業界の就職試験でいちばん大事なのは、
「その人がどういう感覚を持ってる人なのか」です。
だから試験には、
「最近あなたの感動した映像作品は?」「好きな作品は?」
とかいう問題がよく出ます。
これは難しい質問です。「どういう自分を見せたいか」は
この質問に凝縮されてると言っても過言ではないからです。
でも、今年の就職試験でのこの問題の回答は、
ほぼ90%「おくりびと」だったそうです。
当然です。「おくりびと」は泣けるし笑えるし、
素晴らしい映像作品です。
でも、就職試験の回答には向きません。
あなたのことがよくわからない回答だからです。
そういう試験で求められるものは、
あなたが何に興味を持つ、どういう指向性の人かがわかる回答。
例えば「NHKニュース」とかだっていいんです。
その理由に、あなたが見えるものがあるなら。
もし私が面接担当官なら、自分の会社の作品を挙げる人も
なんかいかにも就職用という風に見えて嫌かもしれない。
あとウソはわかります。
思い入れあるものを、思い入れたっぷり語って下さい。
風邪をひいてしまいました。
皆さんも身体には気をつけて!


コメント