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山口デコ
71年生まれ・おとこ。幼少のころより2人の姉に徹底的に女らしさを叩きこまれる。...

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ひきだし

2007年02月28日 16:23

デコですこんにちは。あっとまの2月よサヨウナラ。

この4月に展開が始まるフランスのバッグブランドのレセプション(お披露目)のインヴィテーションカードのデザインが動きだしました。昨年末にいったんお休みになっていたのだけれど、お客さまの諸事情がクリアになり、レセプションの日程と会場も正式に決まりゴーサインです。

このレセプションにはファッション誌や女性誌などのプレス関係者やスタイリストさん、はたまた百貨店のバイヤーさんやお客さんなどなど、さまざまな人をお招きして商品をお披露目するもの。

特にファッション誌や女性誌のプレス関係者には、この手のレセプションの招待状が、連日ヤマのように届くので、招待状となるレセプションカードはデザインはもちろんのこと、その形状や印刷なども、まずは手にとってもらうためのシカケを施して、“ヤマ”に埋もれないようにしなければなりません。もちろん、ただ目立てば良いというわけではなく、このブランドのイメージを具現化したものでなくてはなりません。

ということで、さきほど印刷会社の営業担当さんに来ていただいて、デコのアイディアを具現化してもらうためにご相談。

例えばカードの一部分、ちょっとしたところの表現についても

この表現はそもそも技術的に可能なのか?
それはデコが示した印刷技法で再現できるのか?
デコが使いたい用紙が適していいるのか?
工程は納期までにおさまるものなのか?
予算内で納めることができるのか?

などなどをけんけんがくがく。

ところで、今回お願いする印刷会社の営業さん。昨年末からウチの担当になってくれたのだけれど、こちらのアイディアをその場で検証して、いくつかの印刷技術とその条件をすぐに提示してくれる、表現と印刷技術が結びついた“ひきだし”がたくさんある貴重な人。

この印刷会社の営業さんに限らず、デコはいつも、撮影、イラスト、コピーライティング、編集、ウエブ、イベント、そしてデザインなどなど。デコの仕事にさまざまに関わってくる領域で、極上の“ひきだし”をたくさん持っている人たちに助けられ、大きなものから小さなものまでひとつのデザインが完成していくのです。

デコチカラだけではどうにもならないのが、このグラフィックデザインの世界なのでした。
いつもみなさんありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いしまーす。

今日も生きざま更新中!
山口デコ

モテ? コビ?

2007年02月27日 18:49

デコですこんにちは。
あったかくなってくるとあちらこちらで、この世の“春”を謳歌したりしなかったり。な毎日ではありませんか。みなさん?

そんな麗らかな春風に誘われて、月刊誌の発刊ラッシュとなる月末ウィークを迎えましたね。特に地下鉄の中吊りは女性誌ラッシュ。

ひところ女性誌を賑わせた「モテ・シンドローム」(勝手にデコが命名しました)も沈静なのかしら。

「モテ・ワンピ」とか「愛されメイク」とかなんとか、たーくさん出てましたよね。もちろんアイコンはみんな大好きエビちゃんね。

ちなみに僕はエビよりもモモ。ピーチジョンのかっちょいい三人娘が断然好き。ってどうでもいいのですが、

あっちを見れば、この服を着てモテ!
そっちを見れば、あのヘアーにしてモテ!
こっちを見れば、そのメイクでモテ!

具体的には、この「モテ」がどんなものなのかは僕にはいまいちピンときてなかったのだけれども、しまいには

「モテ」

じゃなくて

「コビ」

になってはいなかったのかしらとちょいと老婆心。

自分のためにおしゃれしたり、お化粧のテクニックを磨いたり、髪型をチェンジしたりして、日々これ気合いとともに充実!してくるのはいいことじゃん。って僕も思う。

でも、いったい誰に? どれだけ? どこで? モテたかったのかしら。。。

いま、僕のまわりを見渡してみると、オトコにもオンナにもモテてる、っていうか仕事でもプレイベートでも、なぜか気にかけられてしまったり、いろんなところからお誘いを受けている女性って、自分に対しても周りに対しても「媚びていない」女性のような気がする。

あ。媚びないっていうのは、どこかのフェミニストババのように、別に肩肘張って、四六時中ツンケンな空気を発散させている人ではないよ。もちろん。

きっと僕らの仕事でもそうでしょう?

「コビデザイン」。。

うーん。このジヅラだけでもキモチワルイけれど、妙に自己主張が激しいデザインだったり、とにかくイイトコどりのデザインだったりって結構あるけれど、やっぱりキモチよろしくない。

「コビずに無理のないデザイン」がかっちょいいと思います。


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山口デコ

理想と現実

2007年02月26日 15:05

デコどえす。こんにちは。

はーるよ来い。はーやく来い。な今日このごろではありませんか? みなさん。
春と言えば、別れと出会い。愛と永遠の旅立ちの季節であります。

そんな春のほにゃららな日差しに誘われて、誰もが「こうなればいーなあ。ああなればいーのになあ」
そんなアワーい理想や期待を抱いたりしたりして。

でも、得てしてそんなアワーい思いのまま前に進むと、理想とはうらはらに、現実には期待どおりにことは進まず、ガックリしてしまうことが少なくないかもしれませんね。

ええ、ええ。デコにも覚えがありますとも。

でも待って。もしかしたら、このアワーい期待ってえのは、分の悪い賭けのようなものじゃない?

だって、ものごとを決めるいちばん大事なところを、自分ではない誰か、自分のアクションではない何かに背負わせしまってる感じがしない?

望む結果が得られるかどうかわからなくて(未来のことなんだから、わからなくてあたりまえなんだけどね)、自分でサイコロを振るのが怖いから、他の人に振ってもらう。

そして、いざ自分の願いとは“うらはら目”が目の前にでてしまった瞬間には。。

うらはら目にはいわずもがな。しまいには、自分にではなくサイコロを振ってくれた人のことまでガックリしてしまったりして。

思い描く理想が、いまの自分にとって大きくて大切なものである時こそ

「僕はこうなりたい。ああしたい。だから、僕はこうする。トリャーッ!」

と、勇気をしぼり出して自分でサイコロ握りしめて、まずは振ってみるのが大事では。

ちょっとしたニュアンスの違い?

そうかもしれないけど、自分のサイコロを自分の手で大きく振れる時と場所と回数は、僕は決まっているような気がします。

だったら、他の人に振らせるのは、もったいなくない?

僕がこのグラフィックデザイナーを始めたときも、経験も知恵も能力もなかったけれど、自分のサイコロ握りしめ、大きく振ってみたんだと思う。それしかできなかったからね。

こんな大事なことを、時とともにひとつひとつの場所で忘れてしまって、いつしかキモチのデフレスパイラルに落ちていってしまう時もあるけれど、

何かを始めるのにもってこいのこの季節だからこそ、自分だけのサイコロをトリャーッ!っと大きく振ってみるのが大切なのかもしれません。


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山口デコ

孤独と幸せ

2007年02月24日 15:14

デコですこんにちは。
今日はお天気よしの土曜日。まさに世は休日出勤日和! ゆえに、ミルトンさんから借りて昨日から読み始めて、今朝事務所に来るまでにちょうど読み終わった小説がとても気持ちよかった。

初めて読んだ作家の小説だったのだけど(長編じゃないってのもあるけれど)あっというまのグッドストーリー。

本編を通して登場する主人公に思いを寄せる女性が、同僚でもある友人の男から、結婚していようが子どもがいようが、孤独はつきまとうけれど、会社や宗教や政党とか何かの集団に属していたら安易な帰属観は得られるよね。との問いかけに

『孤独ってえのがそもそも、心の輪郭なんじゃないか? 外との関係じゃなくて自分のあり方だよ。背負っていかなくちゃいけない最低限の荷物だよ』

ここが、とても印象的だった。

後で文末の福田和也の解説を読んだら、この部分について次のように書かれていたのだけれど、

“孤独から逃げ出すために、他者と連なるのではなく、自らの孤独を引き受けた者だけが、他者をも尊重できる。他者に甘えない、凭れかかることがない個人がいかに祝福されるかというもっとも本質的なテーマを、かくも読みやすく鮮やかなストーリーで作りだしてしまった作者の才能”云々。

本当にグッドストーリー。幸せを相手まかせにしていない人は、ある条件や状況の下でも、ぶれないのかもしれないなあとさっぱり気持ちよかった。

『背負っていかなくちゃいけない最低限の荷物』があるからこそ、誰かに幸せに「してもらう」のではなく、幸せは自分で「なる」ってことだよね。ミルさん?


uminosennnii.jpg

『海の仙人』
絲山秋子 著 新潮社文庫


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山口デコ

ヤッツケ

2007年02月22日 23:59

デコですこんばんは。

ヤッツケシゴト。

これだけはディレクターとして、デザイナーとしてやりたくない。

時間のゆるすかぎり。せいいっぱい、デザインに向きあいたい。

ところが、いろいろ突発的な状況や要因が重なって、突如、物理的に時間をかけることができない場合も極まれにあります。そのような時、カタチにするので精一杯になってしまう時も極まれにあります。

そんな時、僕のココロとアタマの中は、
「こんなスガタ・カタチで世に送りだしてしまって本当にごめんなさい」
とデザインたちに謝りたい気持ちでいっぱいになる。

デザイナーとして、ディレクターとして、こんなに恥ずかしことはありません。
そして、そんなカタチだけのデザインと日常生活の中のある時、ある場所で接っしてしまうであろう人たちの、あの顔、この顔が浮かんでは消え、悲しい気持ちになってきて、しまいにはムラムラと「ワォーン」と吠えたくなってしまいます。

「デザイン」は誰のためのもの?


今日も生きざま更新中!
山口デコ

アート vs スーベニア

2007年02月21日 23:59

デコですこんにちは。

先日、六本木に用事があり、前日の夜に最近復活気味のもつ鍋、次の日の朝、というかお昼は香妃園の鶏煮込みそば(http://www.ehills.co.jp/rp/dfw/EHILLS/townguide/latedinner/kouhi.php)。この鶏煮込みそば、初めて食べたのはかれこれ15年前。前日のもつ鍋よりももつ鍋らしい、しみ滋味した美味しさは永遠ですね。

満腹になったところで、青山ブックセンターであれこれ冷やかし。でふと思い立って、そーいえば新しく美術館がオープンしてたよねえ。と「国立新美術館」(http://www.nact.jp/)にテクテクとひとりで行ってきました。

黒川紀章の建物は外観よりも内観のスケールがホヘーでした。逆さ三角錐のてっぺんはなんでも三ツ星レストラン(http://www.nact.jp/restaurant/01.html)らしいですよ。(縁もゆかりもなしデコ)

企画展は2つ開催されていて、クボタサキ(異邦人)(http://www.asahi.com/pompidou/)(古)って気分じゃなかったので、『20世紀美術探検』(http://www.nact.jp/exhibition_special/2006/opening.html)へ。それほど混んではなくて、すらすらすいーと内外の20世紀のアーティストたちの作品をずらずら。キュビズムとかでも以外と日本人のアーティストの作品があって新鮮。

マンレイ
キリコ
イヴクライン(クラインブルーきれい♪)
リシツキー
エルンスト
ポロック
リキテンシュタイン
ウォーホール
ローゼンクイスト
ジムダイン

やっぱりデコ目にとまるのはシュールな臭いがしてくるようなクサイもの。やっぱりポロックやらリキテンシュタインのナマ見はちょいと震えるわね。アートはナマ見がイチバン。

ただ、インスタレーションな表現ものはちょいと苦手。集め(展示)すぎじゃないかしら。ちょいと飽きて疲れてしまいました。

とはいえ、よくもまあここまで集めました!てなスケールで、ああアート三昧。と言いたいところですが、実はイチバン楽しめたのは、地下1階の「スーベニア(ミュージアム)ショップ」(http://www.nact.jp/museumshop/index.html)。

他の美術館のショップよりも、いろいろおもしろたくさんでデコ目キョロキョロで、イチバン長くいたかも。しかもお金足りなくて、一度銀行に行って戻ってきちゃったくらい。(スーベニアショップやレストラン、一部の企画展は入館料とかなしですよ)。

結局、アートより物欲。スーベニア三昧となったのでした。

今日も生きざま更新中!
山口デコ

階段

2007年02月10日 21:00

デコですこんにちは。

僕のデザインの現場は地下鉄の駅と直結しているビルの中にある大きな印刷会社さんのフロアの一角。地下鉄の改札を出て右に折れて、エスカレーターに乗っけられて、階段を13段×2テクテク上って右に折れて、また階段をテクテクするとビルの地下1階にたどりつきます。

このビルの地下1階にはイタリアンレストランと和食屋さん。最上階の10階には映画館があって、けして大きなビルではないのだけれど、映画を観に来たおばさまたちもいたりして、このビルや周辺に勤めている人に交じって、いろいろな老若男女がたくさん出入りしています。

そんなデザインの現場にいる僕は、朝の出社から帰宅するまで打ち合わせの行き帰りなど、このビルとつながっている駅の階段を1日に何度も往復するのだけれど、僕が現場に戻る時にすれ違う人たちの中で、思わずその表情をジッと見てしまい、ハッとさせられる表情をたずさえて階段を下りてくる人たちがいます。

どうやらその表情たちは「ひとり」で階段を下りてくる人に多いみたいです。


ちょっぴり早足でちょっぴりイライラをたずさえて下りてくる人。
ちょっぴり重足でちょっぴりシブシブをたずさえて下りてくる人。
ちょっぴり鈍足でちょっぴりフワフワをたずさえて下りてくる人。
ちょっぴり軽足でちょっぴりニコニコをたずさえて下りてくる人。


ほかにもいろいろな表情の人が、ひとりで階段を下りてきます。

「どうしてこの人は、こんな表情でいま階段を下りてくるのだろう」

その人がひとりの時に現われてくる表情。その表情の後ろにあるものは何だろう。
僕にはとても気になります。


今日もある「小説」を読みながら僕はニコニコ階段を上っていたら、ものすごい「シブシブ」と、ものすごい「ガックシ」が階段を下りてきたのでした。

ある「小説」を読みながら僕がニコニコ階段を上ってきたように、僕が関わることができたデザインに触れた人には、ちょっぴり「ニコニコ」をたずさえてこの階段を下りてきて欲しい。

そんな思いがフツフツしてきた午後の昼下がりでした。


今日も生きざま更新中!
山口デコ


ちなみに、ニコニコ「小説」はこちら。

eimi.jpg

 『無銭優雅』
 山田詠美著 幻冬社 刊

食べていけてること

2007年02月08日 20:09

デコですこんばんは。

いま僕が書いているブログというメディア。ブログだからこそできる日々の戯言。とっても素敵なメディアですね。

僕の仕事はグラフィックデザイン。マスコミに関わる仕事だけに「この仕事をしていて良かったことって何ですか?」なーんて逆に取材されることもよくあります。

そんな時、決まって僕はこう言いことにしています。

「いま食べていけてること」

自分で目標にして選んだ職業で日々の糧を得ること。これにつきるのではないでしょうか。それはデザイナーに限らずどんな職業についていても同じことでしょう。

ただし、ポイントは「自分で決めたということ」。

そうすれば自分がしている、もしくはしてきた仕事に良かったも悪かったもない。だって仕事なのだから。
デコはそう思います。

今日も生きざま更新中!
山口デコ

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