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1961年、新潟県十日町市生まれ。公立中学英語教師を経て、30歳で書芸家に転身。...

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領土問題の微妙

2010年09月10日 12:45

先月の新聞で、「沖縄は中国の領土だ」との主張が、中国で、
歴史学者を筆頭に噴出していると報じられた。
日本人からすれば、なにをバカな!と、憤りを覚えるような話だが、
日本と韓国との間も竹島問題で揺れており、領土問題は微妙な問題だ。
こんな例えは顰蹙を買うかもしれないが、ちょっと子どものケンカにも
似ているように思う。
「このおもちゃは、僕が○○クンからもらったものだ。」
「いや、そのあとで、○○クンは、やっぱり俺にやるよ、って言ったから、俺んのだ。」
でも、その○○クンは死んじゃっていないから、確かめることができない・・・
(領土がおもちゃだと言っているわけではないので、誤解しないでほしい。)

今では考えられないことかもしれないが、高校時代、Iという日本史の先生が、
授業中、「満州は日本の領土だ。」と言ったので、驚いたことがある。
意見があったらいいなさいと言うので、手をあげて、
「それはちょっとおかしいんじゃないですか?」と尋ねたところ、
あとで研究室に来いという。てっきり、怒られるのかと思ったら、
これを読めば分かるはずだと、色々と本を紹介してくださった。
I先生は、東大で三島由紀夫と同期、三島が主席で、I先生が次席、
5ヶ国語に通じていて、ふだんから本を山のように読んでいる勉強家だ。
なんでも、若い頃の夢が「満州に総督となって行くこと」だったそうだ。
当時、私は、そんなI先生のことが決して嫌いではなく、むしろ、
おもしろい先生だと思っていた。
結局、紹介していただいた本は、読まずじまいだったが。

少し余談が長くなったが、ここで思うのは、国家間の領土問題というのは微妙で、
歴史認識の違いで、考え方もまったく変わってくるのだということ。
また、どこまで歴史をさかのぼって考えればいいのかも問題だ。
それこそ、人類の発生までさかのぼれば、国も無いだろうし、
文明の発祥した時点から考えたとしても、国境は時代によって移り変わっている。
歴史学者が領土を問題にするのは、そこまで考えた上でのことだろうが。

私はそんなに歴史のことも知らないし、領土に対するきちんとした認識を
持ち合わているわけでもない。
ただ、思うのは、「国のために領土を守る」あるいは「自国の繁栄のために、
領土を増やす」といった大義名分のもとに、歴史上、どれだけ多くの
国民の血が流され、今も流され続けているのだろうか、ということ。
ときの権力者はいつの時代でも、「国のため、国民のため」と言いながら、
自己の主張や権力を正当化しつつ、多くの人々の命を犠牲にしてゆく。

歴史認識の違いによる領土争いはこれからも続いていくだろうが、
そのために、多くの人々の命がフイになるようなことは、人間が叡智をもって、
避けていかなくてはならないと思う。

SOGENことなか!


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